ペルーで人生の春休み

青年海外協力隊による首都リマでの生活の様子やマチュピチュ以外のおすすめ観光地をご紹介。

外国語初心者として周囲のネイティブスピーカーにお願いしたいこと・8つ

外国語初心者にとって大事な事

スペイン語を習い始めて9か月が経ちました。日本で70日間、青年海外協力隊の駒ヶ根訓練所でスペイン語の基礎を叩き込まれました。ペルーに来て2週間は、語学学校でペルーのスペイン語を学びました。(南米各国でスペイン語はちょっとずつ異なります。)そして、そこからペルー人しか働いていない職場で働き始めました。

私は今でも週3時間、語学学校に通っていますし、スペイン語の問題集を解いたりしてスペイン語習得を目指しています。 まだまだスペイン語は聞き取れませんし、自分の言いたいことは満足に伝えることはできません。

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私のような初心者にとって、語学上達で最も重要なことは、

自信を付ける

事だと思います。自信があると語学と触れ合う時間が自然と長くなり、新しい表現を身に付けることができます。楽しくなってもっと勉強するようになります。しかし、自信がないとストレスになり、語学とどんどん距離ができてしまいます。

そこで、今回は今まで私がスペイン語を話しているときに感じたストレスから、周囲のネイティブスピーカーにお願いしたいことをご紹介します。このストレスは、私しか感じないものもあれば、外国語初心者なら誰しも感じていることかもしれません。

もしかすると、私が初心者なのに周りがネイティブスピーカーしかいない環境だから感じるストレスのような気もします。英語留学している時は語学学校で周りも同じレベルだったので、あまり同じようなストレスは感じませんでした。

もしこのブログを読んでいる人の周りに日本語学習者がいれば、このブログを参考にその人に接してあげてください。きっと喜んでくれることと思います。

①テンポのいい会話を期待しないでください。

スペイン語は主語・時制によって動詞の活用が異なります。スペイン語初心者として、まず動詞の活用の多さに頭がパンクしてしまいます。話を聞きながら、「あっ、今過去の話しているんだ。」「あっ、○○さんの話してるんだ。」とくみ取るのが大変です。

会話の中で初めて聞く単語が出てきたとき、頭の中でシチュエーションを考えて「だいたいこういう意味だろうな」と予測します。ただ、初心者として固有名詞と新出単語の区別が付かないので、ご飯の話をしているとかは、だんだん頭の中で「ご飯の話?それとも食材の話?」とこんがらがります。

話している内容以上に、頭の中は状況把握のため高速で回っています。それでも話はわからないのです。

レスポンスが悪くてもどうか許してください。

②会話しよう理解しようと思うのではなく、とりあえず話を聞き続けてください。

私の経験上、語学学校の先生でもない限りペルー人はスペイン語初心者と会話する経験が乏しいので、私が動詞の活用を間違えると途端に意味が通じなくなってしまいます。すぐに「誰が?何したの?」とか「現在のこと?過去のこと?」とか質問してきます。(語学学校の先生の場合は、間違えやすいところがわかっているのですぐに質問したりはしません。)質問されると、「やっぱり活用間違ってたんだ。不規則動詞だったっけ…」と不安になります。

ペルーに来た当初は、この不安から話始める前に「私・過去」と宣言し、動詞は活用せずに原形で話していました。しかし、このままではスペイン語は上達しないと思い、ちゃんと動詞を活用させて話そうと意識するようになりました。

今は語学学校で、3時間の授業のうち2時間は私の1週間の出来事をひたすら話す時間にしています。先生は、相槌を打ってひたすら話を聞いてくれます。話している途中に文法的なことで質問されることはありません。話し切った時、私はすごい達成感があります。「こんなことも話せるようになったんだ!!!」、「スペイン語上達してる!!!」と。そして、普段話しているようで全然スペイン語を話していないと痛感します。脳の疲れ方が違います。 

話が途中から意味わからなくなってもとりあえず我慢して聞いてください。話せたという達成感が語学上達には重要だと思うからです。

③言葉・文法を直さないでください。

ボキャブラリーが少ないこともあり、例えば、「大きい」と言いたいところを「小さくない」と表現するような形で、自分が知っている単語の中でやり繰りします。すると、親切心で、「こういう時はこういうのよ!」と教えてくださる人がいます。

しかし、私からするとこれはとても迷惑です。話している途中に新しい単語を教えられても、頭の処理能力が追い付いていないので覚えることができません。それに、また訂正されるのが怖くなり、話が中断してちょっとイラっとし、話す気力がなくなってしまいます。

こういう時は、正しい表現を使って聞き返してください。例えば、私が「彼は小さくない。」と言った時に、「彼は大きいってこと?」と。そうすると、自然な会話の流れなので、素直に「あっ、こういう時はこう言うんだ」と学ぶことができます。

文法も同じです。話しながら文法がめちゃくちゃだなと言うのはわかっています。問題点と認識しているところをあえて指摘されると、イラっとしてしまいますよね。私は話した後に、「さっきの文章は文法的に正しく言えばこうだな。」と一人で反省会したりもします。

初心者として大事なのは自信をつけることだと考えているので、わがままで申し訳ないですが、初心者が気持ちよーく話せる環境を作ってあげてください。

④急に英語を話さないでください。

スペイン語は英語と似た単語が多いです。スペイン語を学ぶ上で英語の知識は大変役に立ちます。

スペイン語で話しているときに、私が理解できていないとわかると急に英語で話しかけてくれる方がいます。英語ならわかるだろうという親切心だと思います。しかし、頭の中はスペイン語モードです。私はすぐに英語とスペイン語を切り替えられるほど賢くありません。聞き取れても英語で返せません。余計、頭の中がこんがらがってしまいます。

スペイン語では埒が明かないとなった時、最後の手段の時に英語を使ってください。

⑤幼稚園児に話すつもりで身振り手振り・表情を付けてください。電話よりメッセージにしてください。

視覚情報は話すうえでとても大事だと思います。わからない単語があっても、単語が何を表現しているか見えているので、「多分、こういうことを言っているんだな」と予想でき、「これはこう言うんだ!」と学べるからです。

そのため、私はスペイン語の電話が苦手です。聞き取りにくいうえに状況が把握できないからです。語学学習初心者には、電話ではなくメッセージにしてください。理解できなかったとしても翻訳アプリと言う強い見方もあるので。

⑥1単語をゆっくり言うのではなく、単語と単語に間も設けてください。

ネイティブのスピードだと早くて理解できません。「ゆっくり話してください」とお願いすると、1単語をゆっくり言ってくれる人がいます。例えば、「りんごが欲しい」を「り  ん  ご  が  ほ  し  い」のように。単語は普通の速さで大丈夫です。むしろ各音を同じペースで言われると、ボキャブラリーが少ない身としては、「どこまでが1単語??」と余計わからなくなってしまいます。

「ゆっくり」は、単語と単語の間に小休止が欲しいと言うことです。だから、「りんごが  欲しい」のように話してほしいです。そうすると、各単語を訳す時間ができ、理解しやすいです。

⑦言いたいことであろうことを先回りして言わないでください。

言おうと思ったことを、動詞の活用を悩んで言葉を詰まらせている間に「こういうことを言いたいの??」と先回りしてくださる人がいます。親切心と言うのはわかります。ただ、言いたいこととちょっと違うことであっても「まぁいっか」と思って受け入れてしまい、話したかった内容からだんだんそれていってしまったりします。

「まぁいっか」って思わないのは、案外難しいです。相手を待たせてしまっていると思って頭の中は焦ってしまって余計頭の中が整理できなくなるからです。

どうか頭の中が整理できて話せるまで、先回りせずに待っていてください。

⑧同じ話を繰返し話してください。

一度話した話でも、数日後にもう一度話してください。初心者の場合、全部話を理解しているわけではありません。6割理解していたらいい方です。話の流れや状況で、脳内補完しています。数日後に同じ話をすると、理解が深まります。

私の職場のプラネタリウムの内容を毎日3~4回聞いていると、特にそれについて勉強しているわけではないのに、だんだん内容がわかるようになってきます。

赤ちゃんと同じで何度も聞くと自然と単語・言回しを覚えるんだと思います。

 

 

以上、8つです。わがままな部分もあるかもしれませんが、そこは初心者と言うことで許してください。またレベルが上がれば、考え方・気持ちも変わると思います。

夏ごろにスペイン語の検定・DELEを受けようと考えています。話せないストレスに負けないで、頑張っていきます!