ペルーで人生の春休み

青年海外協力隊による首都リマでの生活の様子やマチュピチュ以外のおすすめ観光地をご紹介。

【ペルーの治安が悪くておすすめできない観光地】インスタ映えで今後に期待!リマ近郊のアートな街・カヤオ

カヤオ/カジャオ (Callao)

スペイン語でエル2つの発音は、ヤとジャの間くらいの発音になります。ペルー人でもヤの発音の人もいれば、ジャの発音の人もいます。と言うことで、私はカヤオと呼んでいます。

カヤオはリマのお隣になります。リマの空港があるところです。そして、非常に治安の悪いところです。空港までの道はタクシー強盗が流行っているそうです。窓ガラスを割ってスマホ・パソコン等を盗むという大胆な手口です。と言うことで、空港に着くまでは車の中でスマホを見るのは危険です。

JICAからもカヤオは空港以外、基本的に立入禁止されています。しかし今回、カヤオにある味の素工場・カヤオにある日系人の家の見学に行ってきました!!

ペルー味の素工場見学。オススメはインスタントラーメン

味の素がペルーに進出して今年で51年です。ペルーの人々の生活にもなくてはならない存在です。日系人は「アジノモト」と言いますが、スペイン語でJの発音はハ行になるので、一般的なペルー人は「アヒノモト」と言います。

ペルーで味の素と言えば、インスタントラーメンです。「Ajinomen アヒノメン」と言い、どこでも売っています。インスタントラーメンの代名詞となっており、日清のインスタントラーメンを食べていても「アヒノメン食べてる」って声かけられます。日本には味の素のインスタントラーメン売っていないですよね。ぜひ、ペルーに来た際はアヒノメンを食べてください!

工場見学は基本的に毎週木曜日、学生向けに団体のみ対応しています。しかし、今回は特別にJICAボランティア向けに対応していただきました。ありがとうございます。

工場9時半集合で12時終了です。本来ならば、工場概要説明→出荷場→アヒノメンのライン→コンソメのライン→試食の順で見学するそうですが、あいにく主力のアヒノメンのラインがメンテナンス中で見学できませんでした。残念でしたが、無理を言って特別に対応していただいたので文句は言ってられません。

やはり工場を見学することで、商品・品質へのこだわりを実感でき、味の素への信頼が増しました。その上、たくさんの試供品もいただき、大満足です!今度から味の素をひいきしちゃいます笑

超危険な場所にある日系人の家・カサウクシキナ

行く前からペルー人に危険危険と言われ続けて、どれだけ危険なのかと思っていたら、やはり超危険なところにありました。車から降りるのをためらうくらいです。本当にドアの前まで車で行った方が良いようなところです。 着いたら警備員さんが出て守ってくれました。

普段は公開していないそうです。行く場合は事前に問い合わせしてください。 

日系人のウクシキナさんの家です。19世紀に建てられた木造の家です。三階建てで1階がお店・2階が住まい・3階が屋上とにわとり小屋です。

当時のダイニングのままだそうです。

食器棚のように見えますが、実は沖縄スタイルの仏壇です。

屋上からの景色です。平日だったからかもしれませんが、街にあまり人のいる気配はしませんでした。

インスタ映えの今後人気が出そうなアートな街

カヤオは海が近いので昔は栄えていました。しかし、スペインとの戦場となったり色々悲劇が重なり、富裕層は避難し、貧しい人が残りました。そのため、治安の悪い危険地帯となってしまいました。今、行政はカヤオをアートで盛り上げて、街全体のレベルを底上げしようとしているそうです。いわゆるアートで街おこしです。(スペイン語の解説を聞いたので、合っていないかもしれません。)

日系人の家・カサウクシキナの徒歩圏内にアートに満ち溢れたエリアがあります。車が入れないところなので、見つけるのが大変かもしれません。

危ないエリアなのでカサウクシキナの警備員さんと一緒に街歩きました。ちなみに彼は防弾チョッキを着ています。アートなエリアはそこまで危ないように感じませんでしたが、そこに行くまでが恐怖でした。警備員さんがいなかったら、襲われていたかもしれません。警備員さんがいることの安心感が半端ない。

以下、アートな街の写真です。古い建物の多い地域に、現代的な絵が描かれているので、とてもオシャレでした。今後、インスタ映えで人気になると思います。

カヤオは噂通り危険な香りがプンプンしました。しかし、味の素工場があったり日系人の家があったり、今回紹介していないところにも数多くの日系の施設があったり、日本人に縁のある場所です。近い将来、アートな街おこしが成功して治安が良くなり、観光客が行きやすくなることを願います。