ペルーで人生の春休み

青年海外協力隊による首都リマでの生活の様子やマチュピチュ以外のおすすめ観光地をご紹介。

ペルーのプラネタリウムで働いていて感じたペルーの学校の謎。日本との違い。

青年海外協力隊としてペルーのリマにあるプラネタリウムで働いています。 

www.brillantez.space

 

このプラネタリウムは一般のお客さん向けではなく、学校の校外学習向けの施設です。

(と言っても、私に連絡していただけましたらプラネタリウムみることができます。)

 

毎日、リマ中の幼稚園から大学まで幅広く、1~3校やってきます。

 

プラネタリウムで働き始めて約8ヶ月。今回は、ペルーの学校の特徴をお伝えします。

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① 予約は直前

日本の場合、年度初めには1年の予定が決まっていると思います。いつに遠足があって、いつに修学旅行があって、いつに体育祭があって等。多少日付は前後したとしても年度初めにある程度予定は決まっていますよね。しかも、予備日まで。

 

しかし、ペルーは異なります。毎回直前に予約が入ります。どれくらい直前かと言うと、1週間前とか。ひどいときは、当日に予約が入ります。

 

プラネタリウムの運営カレンダー、まだ6月は空欄が多いです。でもきっと予約で埋まって6月も忙しい日々になると思います。

 

学校行事をそんな直前に決めて、段取りがうまく行っているのか疑問です。バスの屋昼食の手配など・・・。

 

一度、疑問になって職員に聞いてみましたが、計画を立てる文化のないペルー人にとって直前の行動が当たり前なので、何も不自由していないようです。

 

② ドタキャンもあり

予約が直前でもありと言うことは、ドタキャンも頻繁に起こります。とりあえず行ける所を探して、色々なところを予約しているのでしょう。

保護者はどこに校外学習行くか等、把握しているのか本当に謎です。

ドタキャン対策で、前日に学校に電話確認を行っています。まれに、「遠いから行かないかもしれない」とどっちつかずな返答があります。ん~、困る!

 

③ 年齢がばらばら

私にとって、校外学習と言えば学年単位もしくはクラス単位のイメージです。みなさんは、どうでしょうか。

 

プラネタリウムは定員45名のため、1学年まとめてくることが難しく、クラス単位の対応になります。そのため、午前と午後に分けたり数日かけたりして1つの学校を対応します。1週間同じ学校が来るが、毎日クラスが異なる的な。

 

しかし、このような対応をする学校は稀です。大抵は、1回限りです。

 

そして、来るメンバーの年齢がばらばらです。本当にびっくりします。

 

中学1年生と高校2年生のミックス45名だったり。年齢が異なるため、プラネタリウム側としてもどちらを対象にして行うか悩んだりします。生解説のため、言葉遣いを年齢に合わせて変えています。

 

1クラス、1学年と言う概念はないのかな?ここに来ていないクラスメイトは学校で何しているのかな?等、疑問でしかありません。

 

 

年齢がばらばらの理由は、主に2つあります。

  1. 定員45名のため、行きたい人が来ている。他の人は、他の施設に行っている。
  2. 入館料が必要なため、払える人だけが来ている。

ペルーで生活していると、子供が働いていたり、物乞いをしていたりする光景をよく見かけます。日本に比べたらまだまだ子供が当たり前に学校に行ける環境が整っていません。そのため、貧しい家庭の子は校外学習に行けないこともあります。

 

そういう子供たちにも宇宙に興味を持ってもらうために、今後は各学校を訪問して出張授業しようかなと考えています。

 

④ 人数を把握していない

学校関係者の方は、一番これが信じられないと思います。私も未だに慣れず、未だに軽蔑しています。

 

それは、学校の先生が来た生徒の人数を把握していないことです。

 

プラネタリウムは、ペルー国立地球物理研究所内(日本で言う気象庁的な専門機関)にあり、セキュリティが厳しいです。入門時に身分証明書を提示する必要があります。

 

そのため、一番初めに先生に人数を聞きます。

 

「だいたい40人」とか超アバウトなこと言ってきます。

 

「生徒は30人だけど、先生は何人かわからない」等。

 

何か事故や災害が起きたときに、所在が確認できない状況でいいのか、、、と呆れてしまいます。

 

 

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今回紹介した4つを完全に否定しているわけではありません。日本より柔軟性があっていいなぁと思う節もあります。

本当にペルーで生活していると180度考え方が異なって驚きます。さすが地球の裏側。

ペルーはペルーのやり方で社会は回っています。

 

もし日本で生きづらいなと感じたら、ぜひペルーへ。

日本の考え方が通らなくて、日本だけが世界ではないと感じます。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

次回もよろしくお願いします。