ペルーで人生の春休み

青年海外協力隊による首都リマでの生活の様子やマチュピチュ以外のおすすめ観光地をご紹介。

パネトンとココアで甘いペルーのクリスマス

ペルーのクリスマス

多くの人がキリスト教カトリックを信仰しているペルーのクリスマスについて紹介します。24日25日は祝日となっており、クリスマスはお家で家族と過ごします。 

ちなみに、ペルーは南半球なので「半袖のサンタさんがいるのかな?」と思いきや、そんなことありませんでした。ちょっと残念です。

世界遺産でもあるリマの旧市街地のアルマス広場がライトアップされていて、きれいでしたよ!日が完全に落ちてからだと危険なので夕暮れ時(6時半ごろ)がおすすめです。

 ナシミエント(降誕場面)

日本ではあまり見かけませんが、ヨーロッパのクリスマスではキリストの降誕場面が飾られています。降誕場面とはキリストが生まれたときを再現したもので、ヨセフ・マリア・馬小屋・家畜・羊使い・東方の三博士・流れ星等が飾られており、日付が25日に変わると降誕場面にキリストを置きます。なぜか私の職場にはすでに赤ちゃんが2人もいますが・・・。

 ペルーでも、この降誕場面を飾る習慣があります。降誕場面は、スペイン語で誕生を意味するnacimiento(ナシミエント)と言います。ペルーのナシミエントは、家畜がリャマやアルパカに変わっていたり、ちょっとペルーらしいアレンジが加わっています。

 パネトンとココアと七面鳥

ペルーのクリスマスといえば、パネトン(paneton)とココアです。パネトンとはドライフルーツが入ったケーキで、イタリアのパネトーネに由来します。すごく甘いです。ココアと一緒に食べるので、血糖値が心配になります。香りも強く、すぐに誰かパネトン食べてるなと分かります。

この時期はスーパーにもパネトンが山積みです。ペルーの人々はパネトンが大好きです。ちょっとケンカしても、パネトンで仲直りです。

ちなみに、ペルーではチキンではなく七面鳥を食べる習慣があります。私の憶測ですが、ほぼ毎食チキンなので特別感出すために七面鳥なのかな?と思います。 

プレゼント交換

サンタさんからのプレゼントは、日本のように枕もとの靴下ではなくクリスマスツリーの下に置くそうです。そのため、大きなクリスマスツリーを飾る習慣があります。

親しい人同士でプレゼント交換をする習慣がありますが、1人1人に買っていては予算も手間も・・・という事で、アミーゴセクレート(amigo secreto)というローカルルールがあります。プレゼント交換する仲良しグループで、メンバーの名前を1人1人書いたくじを準備します。くじを引き、書いてあったメンバーにプレゼントを準備します。プレゼントを渡すまでは、誰にプレゼントを渡すかは秘密にしなければなりません。 

治安の悪化

最後にちょっと残念なお知らせです。私はいまいち納得できないのですが、クリスマスに向けて治安が悪化します。せっかくのハッピーな気分が台無しです。クリスマスプレゼントを買うためにお金が必要だから、クリスマスプレゼント買うために人々がお金を持ち歩いているからだそうです。先日、私の同僚もスマホを盗まれました。JICAペルー事務所から犯罪発生状況のメールが日々届きます。この時期は特に外でスマホを出さない方がいいですね。せっかくの連休ですが、家でゆっくりするのが一番です。